株式投資に対する不安の正体とは。失敗をしやすい3パターン。

投資だなんて、なんだか怖いものではないの?

そう感じたあなた。
その感覚は正しいと思います。

株価は日々動いています。
株をただ持っているというだけで、あなたの資産は毎日増えたり減ったりするわけです。
銀行にお金を預けるだけとは大きく違う部分ですね。

投資というのは、リスクがある事を意識しながら行わなければいけません。
しかし、リスクに目を向けるばかりでリターン(利益)の部分を完全無視してしまう方が少し多いような気がしています。
これはもったいない事だと思うのです。

なんだか怖いもの・・・・の「なんだか」の正体を考えてみましょう。

 

 

 投資は怖いというイメージ

 投資は怖いものだというイメージをもっている人は非常に多いです。
しかし、これはイメージのみが先行してしまっている部分が強いと私は考えます。

損をする人の割合を検索してみると、 個人投資家によるネットのアンケートでは利益を出している人の方が多いとの記事が多数出てきます。
逆に投資を行っていない層の人達は、投資で利益を出せる人は全体の5%程度と考えているようです。

投資によってお金は減ることもあれば増えることもあるはずなのに、なぜかマイナスのイメージだけが広がるのです。
この理由の一つに、損をする人の話ばかりが耳に入ってくるという事がないでしょうか。

あの人は株で借金を作ってしまったらしい。

ご近所さんは退職金を株で無くしてしまったみたいよ。

割と耳にする話題だと思います。
逆に儲かったという話はなかなか聞くことがありません。
特に、身内の人間や親しい友人等が「株で儲けたよ」と話してくれる事はないのではないでしょうか。

私の話になりますが、決して実力とは言えませんが、2013~2018年の良好な相場環境のおかげで、今のところ幸運にも資産を増やし続けております。
しかし、それを身内や親しい友人達に話すことはありませんし、職場の上司や同僚達には投資をしている事すら話していません。
仮に「儲かってる?」と聞かれたとしても、「損はしてないかな」程度の事しか返さないでしょう。

相場が暴落すれば、今までの利益など吹き飛んでしまう事も考えられるので、謙虚であるべきと思っているのですが、 そもそも株で利益をあげたことを周囲に話しても、何も良いことはないと思うからです。

個人投資家のブロガーさん達の記事を見ていても、似たような理由で周囲に明かしていない人は多いように思えます。
つまり、利益を出している人は周囲に話さず、大損した人は打ち明けるのです。
家計にダメージを与えるような損失を出した場合、隠している場合じゃなくなりますからね。

いかがでしょうか。
「ひょっとして損している人ばかりじゃないのかな?」と思えてきたのではありませんか。
あなたの親友も、実は着実に資産を築き上げている最中かもしれません。

 

損を生むパターン

「いや、そうは言っても損をする人はいるわけでしょう」

そうですね。
確実に損をしない投資法など存在しません。
ですが失敗を起こしやすいパターンは存在します。
これを避けるだけで、損する可能性を大きく減らせる事でしょう。

私の考える、資産減につながるパターンとは以下の3つです。

  • 高値掴み
    どれだけ業績が良い会社でも、むしろ業績が良いからこそ評価され過ぎて株価が跳ね上がっている事があります。
    高値でも構わず購入してしまった場合、少し業績にかげりが見えただけで叩き売られる事になるのです。
    適正値を見きわめる事は重要です。

  • パニック売り

    株価は、長期的には業績に合わせて適正な価格におさまりますが、短期的には不自然な動きをする事があります。
    この会社の業績は良い。そして割安である!と自信をもって買ったにもかかわらず、ひたすら売り続けられて泣く思いをする事があるのです。

    また、相場全体が急落する場面では、業績に関係なくほぼ全ての会社が大きく売られるという事もたびたび起こります。
    投資本などでは、よく○○%下がったら損切りすべきと書いてあったりしますが、 私は泣きたくなる程に下げてから「もうダメだ・・・」と売ってしまい、その後反発して3倍以上の値をつけたのを確認して後悔した事があります。

    自分の投資判断となった根拠さえ崩れていなければ、じっと我慢して塩漬け(購入時より株価が下がって損した状態でも売らずに持っておくこと)にするのも良いと思っています。
    場合によっては危険な考え方かもしれませんが、株とは売らなければ損ではないのです。

  • ナンピン買い  

    株価が下がった時に、買い増す事を「ナンピン買い」と呼びます。
    例えば600円の株を100株購入した後、株価が500円に下がったとします。
    この時に100株買い増せば、550円で200株購入したのと同じになり、買い付け単価を落とす事が出来ます。
    株価が元の600円に戻った時に100株売れば、500円で買ったことになるわけです。(実際には税金と手数料がかかるので少し違いますが)

    ナンピン買いは簡単に利益を出せてしまうため、安易にやりがちです。
    しかし、株価が反発せずに雪崩をうったように下げ続けたらどうなるでしょうか。
     ナンピンを繰り返し、それでも株価が下がり続ければ損を膨らませることになります。

    「下手のナンピンすかんぴん」という格言があるのですが、保有資産に致命的なダメージを与える可能性が最も高いのは、このナンピン買いではないかと思います。

 以上の3つは、投資歴3年未満のころの私が繰り返しやってきた事です。

これを行うことにより、アベノミクスによる大上昇相場の中ですら損をするという離れ技をやってのけました。
永遠に記憶の中に残しておくべき 偉業 黒歴史だと思います。

 

信用取引

上記の話だけでは説明がつかない事があります。

「株で借金を作った」

現金のみで株式投資をする限り、借金をする事はありえません。
仮に100万円の資金を用意したとして、5社に分散投資したとします。
その5社がある日まとめて倒産(ありえないと思いますが)という悲劇が起こったとして、手持ちの資金が無くなってしまうだけです。
借金が出来るわけではありません。

それでも借金を作った人がいるという話は聞きますし、それが未経験者の怖さにつながっているのではないかと思います。
株で借金を作ってしまう人は、借金して取引を行っています。

株式取引には、信用取引という制度があります。

これは、自分の資産を担保に最大3倍までの資金を貸し付けてもらえるものです。
例えば100万円の資金があれば、最大300万円の投資を行う事が出来ます。
もし50%の利益を出すことが出来れば、利益は150万円。100万円の資金で150%もの利を叩き出すことになります。

逆に、もし資産を50%減らす結果となったらどうでしょうか。
現金のみで投資を行っていたのなら、資金が50万減るだけで済みます。
しかし信用取引を利用していた場合、損失は150万円となります。
自分の資金は100万ですので、50万の借金を抱える事になるのです。

株で1年間に資産を10倍とか100倍にしたなどという話は、この信用取引を利用して達成している方たちです。
大きなリスクと引き換えに大金を手にしているという事です。

私は信用取引だけは手を出してはならないと思っています。
短期間で金持ちになりたいとは誰もが考えてしまうでしょうが、その欲望と引き換えにするものが大きすぎます。
資産はゆっくりと増やしていきましょう。

 

勝率5割でも資産は増える

株式投資とは、勝率5割で良いのです。
分散投資して上がる株もあれば下がる株もある。
損益がトントンであるならば、配当金と優待品で得をするのですから。

投資の経験とは、失敗を減らす事だと思います。
はじめのうちは失敗の連続です。
増える以上に下手をうってしまうために、資産を減らしてしまうのです。

私は、初心者のために用意されている地雷をすべて踏んできたのではないかと思います。
ですが、失敗の経験を積み重ねて糧としていければ、きっと資産を増やしていける実力はつきます。

とは言え、出来れば損を出すことなくコツを掴んでいきたいものです。
私の浅い経験からくる失敗談でも、お役にたてられれば光栄です。

 

まとめ

投資では損をするばかりと考えるのは、イメージによる部分が大きい。

損するパターンを回避すれば、資産を減らす可能性は大幅に減らせる。

信用取引には手を出さないようにしよう。

取引の成績はトントンで良い。資産はちゃんと増える。

 

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